クラウドソーシングサービスの使い方(1)

クラウドワークスやランサーズなど、デザインの仕事をオンラインで受発注できるサイトについては、当然ながらメリットとデメリットがある。ただ、すでに存在している以上、フリーのデザイナーや小規模なデザイン事務所などは利用しないという選択肢はない。
昔はSOHOビレッジなど、SOHOの支援サイトがあり無料で利用できた。広告を出し、自分のURLを載せておくと年数回は連絡が来たのだが、今その機能はクラウドソーシングサイトが担っている。

クラウドソーシングのメリットは

  • 新規開拓が比較的容易
  • システム内のツールだけで受注から納品まで完了できる
  • 報酬の支払いについては安心できる

といったところ。フリーでデザインをしようという人はすでに十分な技術と実績があるので、それをアピールすれば案件の受注はそれほど難しくない。最初はクラウドワークス等の中での実績件数が少ないので苦戦するが、30件程度からは採用確率も高くなる。なので、最初は粘り強く応募し続けることだ。サイトに登録することや応募することに金銭的なコストはかからないので、不採用は何のダメージにもならない。
デザインの仕事をしたことがない人がクラウドソーシングで仕事を始めようとする場合、実績がないので少し苦戦する。応募の際は、過去の制作物を見せないとクライアント側も判断のしようがないからだ。提示できる成果物がない場合、最初はイラストを何点か作ってみることになるが、ここで気をつけたいのは仕事で描くイラストは、自分の描きたいイラストではないこと。自分の個性はできるだけ抑えて、ニーズにあったものを制作しないといけない。クライアントのニーズの中で、「気の利いた」デザインをする必要がある。これはたぶん、他の仕事でも同じ。
それから、専門学校や高校の授業で技術を学んだ場合はできたら最初は就職をしたほうが良い。クラウドソーシングだけで初任給程度を稼ぐことは無理ではないが困難だ。2016年の記事を見ると、月に20万円以上稼ぐ割合は登録者数80万人に対し、111名とのこと。もっともほとんどが副業での登録だろうし、大半はすぐ挫折しているはずだから、根気よく続ければ給与以上の収入を得ることはできる(安定するかは別の話)だろうが、それまで生活が持たない。デザイン事務所なり印刷会社なりで働きながら、実績を作っていくほうが近道だろう。
自分の現状としては、クラウドワークス経由の収入は月10-20万円の間。1-2万円の単価の仕事を10本程度といったところだ。クラウドワークスの仕事は、クライアント次第ではあるものの「手離れ」はよい印象だ。つまり、直しがそれほどない。多くても3-4回なので、スケジュールをたてやすいという点でメリットがある。

クラウドソーシングサービスでは、簡単なチャットやファイル送信ツールが用意されているので、メールや電話などをする必要がない。もっとも、今は他の仕事でもめったに電話はしなくなった。自分は急ぎや確認の際に電話したくなってしてしまうことがあるが、現代は電話に関する認識が変わってきたのだろう。やはり相手の時間を奪ってしまうことになる。打ち合わせも同様。取材の必要がある場合は別として、単にサンプルや原稿の受け渡しでいちいち出向くことはお互いに非効率。特にデザインの仕事はメインのPCの前でないと作業が進まないのだから、移動時間は何も生産できない。

最後に、支払いの件。フリーで仕事をしていると、何年かに一回は支払いのトラブルがある。この対応は非常に面倒だが、放置もできない。その対応については後日またまとめてみたいが、クライドソーシングでは支払いに関する心配はほぼ不要だ。
クライアントは契約を結んだあと、「仮払い」を行ってシステムに報酬を預ける。この仮払金は、「納品」後、仮にクライアントが無視をし続けても最終的にワーカーへ支払われる(システムへの請求は必要)。「仮払い」が行われなければ作業は始められないので、「仕事したのにお金をもらえない」という事態は避けられる。
クラウドソーシングのシステム利用料は報酬の2割と高いのだが、報酬支払の心配をしなくてよいのは大変ありがたい。

次はデメリットについても書いてみたい。



↑これ欲しい。メモリ8GBでcore i3なら、出先で簡単な作業ができる。