ゲシュタルト崩壊

金融系のブログの図説イラストのお仕事で、「金融庁」のアイコンをどうしようかと少し迷った。銀行や貸金業者はなんとなくイメージできる「形」がある。裁判所、政府といった機関も形にしやすい。

イメージの拠り所となるのはロゴマークだけだ。ただこれ、よくよく見ると微妙なデザイン。悪いとは言わないが、ちょっと洗練されていない感じはする。
(自分のほうがもっとよく作れるという意味ではない。お金と時間をかけていないのでは、と思うだけで)

「金融庁」のゴシックも、下部の英文も文字組みがロゴにしては甘いかもしれない。

まあそれはいいのだが、ずっと「金融庁」の文字を見続けていると、変な感じがしてくる。「融」の字なんか虫が入っているし。融和とか融通みたいに、本来は優しい意味があるはずなのに。「庁」の字も変。漢字にこんなのあったかしらと思えてくる。西夏文字をはじめて見たときくらいの気持ち悪さだ。

ネーミングの問題でもあるのだろう。キンユーチョーという響きもなんかしっくりこない。省庁再編で金融庁ができたのが平成12年、どうせすぐ再再編があると思って、とってつけて色々作ったのかな、とか想像してしまう。

そんなことより仕事しないといけない。