無くても良いが、あったら便利なもの

スマートスピーカーを買ってみた。スマートリモコンも追加して、家電のコントロールも可能にした。

仕事部屋は6畳無いほどの狭さ。パソコン何台かと、モニタが四枚並んだ机があって、椅子に座ったら身動きがとれない。という環境でアレクサがどの程度の力を発揮できるかとは思っていたが、とても楽しめるし便利だった。
この部屋にいるということは、仕事をしているということで、パソコンが起動している。音楽を聞こうと思ったり、なにか情報を見ようと思えばパソコンで操作すれば良い。が、その状況でも「音声で操作できる」というのは、思ったよりはるかに効率がよい。コルタナさん(Windowsの音声操作システム)やオッケーグルグルを呼び出しても同じことはできるが、パソコンとは別システムで動く、常時起動している据え置きデバイスという点でアレクサは良い。リソースやバッテリーを気にせずradikoが聞ける。

当然、これまではこんなもの無くたって不自由はしてなかった。そういうものはたくさんある。キャッシュレシュ決済とか自動運転とか、スマホのようなガジェットもそうだろう。そういうものに慣れると人間ダメになる、自分で考えなくなるとか、否定したくなる気持ちもわからなくはない。が、こうしたものを開発していくのは人間の自然な姿なのではないか。何より、産業の重大なジャンルでもある。否定すれば国ごとおいていかれるだけなのだ。

新しいものはいじってると楽しい。便利とか云々より、新しいガジェットはいじって楽しみたい。

今もスマートスピーカーで延々radikoを聞く。ラジオの内容は正直あんまりおもしろくないが、アレクサが流してくれることそれ自体楽しいから良い。



脱Adobeは可能か

Adobe CCの規約が一方的に変更になった問題。

https://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/1184042.html

要約すると、AdobeCCに契約していれば過去のバージョンのソフトもインストールできる、という内容だったのが、いきなり、事前通告なしに「直近3世代までのバージョンのみ」インストールできる仕様になった。それ以前のバージョンは権利上の問題で、使用し続けると訴訟の対象になるとか。一見すると問題はなにもなさそうな内容だが、Adobeのソフトの性格上、過去のバージョンが使えないとまずい場面が結構ある。DTPに関しては客先や印刷所の指定するバージョンでの納品が求められる。新しいバージョンは古いバージョンの形式で書き出せるが、再現性が完全でない場合もあり、問題がある。ゆえに、この規約変更は「炎上」した。
事前告知で理由がきちんと説明されていたならまだしも、ある日突然にWeb上で文言が書き換えられたということなので、これは昨今、Adobeのような大企業ではめずらしい悪手だっただろう。

現在、世界中で「デザイン」の仕事をするにはAdobeのソフトが必要になっている。操作性とか機能云々の問題より、客先から求められるから仕方がない。印刷はillustratorなしではデータが作れない。wordでもできるにはできるが、学級新聞レベルが関の山だ。最高に技術を駆使しても、おそらくスーパーのチラシすら作れない。

昔はAdobe独占というわけでもなかった。Pagemakerはアルダスという会社のソフトだったし、IllustratorやPhotoshopのようなソフトはMacromediaとかも出してた。IndesignよりQuarkExpressのほうが優勢だったこともあったと思う。そうしたソフトをAdobeは会社ごと次々買収していって独占に至っているわけだ(Quark社は健在。今も新バージョンを出してる。)。だが競争原理が働かないからなのか、IllustratorやPhotoshopはバージョンCSのころから機能的にほぼ変化がない(と思う)。UIが黒っぽくなった程度か。

AdobeCCがサブスクリプション方式に代わって、ユーザーのシステム維持に支払う金額は高額にはなった。といって、DTPのためのシステム投資は電算写植時代やMac初期に比べれ破格に安い。業務用ソフトなのだから、ある程度の投資はあってしかるべきだ。だが、illustratorやIndesignに限って言えば、昔のバージョンが使えないと仕事に支障をきたす場合がままある。それはAdobeも分かってないはずはないと思うが。ユーザーを殺すような規約の変更はAdobeにとっても得策ではないだろう。かつて日本語組版を牛耳っていた「写研」と重なる。

写研もすばらしい没落ぶりを見せたが、あのとき写植屋もこぞってMacDTPに移行しようとして、ほとんどそのまま潰れた。システムの入れ替えはそう簡単ではないし、一行の写植文字を1000円、2000円で売っていた感覚ではDTPの仕事など取れなかったのだ。

Adobeもユーザーも、謙虚になって回りをよく見て商売しないといけない。

iPod classic 電池交換

表題のとおり、amazonで互換バッテリーを買って電池交換しました。

https://www.amazon.co.jp/gp/product/B00SWAOQB4/ref=ppx_yo_dt_b_asin_image_o01_s00?ie=UTF8&psc=1

使用したのはこの商品。ほかに選択肢はなさそうなので。

いつものことながら、大きすぎるダンボール。

バッテリーとプラスチックのヘラ2本。ちなみにこのヘラは何の役にも立ちませんでした。
事前に再生ボタンを長押しして電源をオフにし、ロックをかけておきます。

金属製のヘラを使います。かなり奥まで入れて、テコで引き剥がすようにしないと飽きません。スマートフォンのようにパカっと開けられる構造ではなく、中身はケースと接着されてる感じです。ケースは、この方法で開けるかぎり必ず少しゆがみます。売却を考えてる人は業者に依頼したほうが良いでしょう。もっとも、iPod classicの買い取り価格は高くても5000円程度(2019年現在)なので、割に合わないですが。
こじ開ける際、ロックボタンに通じる配線がケース側に張り付いているので、切らないよう注意します。(仮に切れてもロックボタンがきかなくなるだけなので動作に支障はありません。)

開けてしまえば、中の構造はわかるはずです。配線の先端をコネクタに差し入れるだけです。
無事充電できるようになりました。

iPod classic

この春、上の子が大学を卒業して就職して家を出た。部屋を片付けていたら、何年か前に彼に譲ったiPod classicが出てきた。

当時はすでにスマートフォンの時代だったけれど、まだ配信で音楽を聞くという感覚ではなかったので、こういう音楽プレーヤーはまだ出番があった。昔自分で入れた曲と、息子が入れた曲、それから写真などが残っていた。

たぶん10年以上は前の機種なのに、古臭さは感じない。さすがAppleだとは思う。MACもiphoneも使ってないし、ガジェットは無骨なほうが好きだけど、音楽プレーヤーだけはiPodを買ったのだ。

充電の具合がさすがにおかしくなってる。一日充電器に挿しても半分ほどしか充電できない。せっかくだから充電池交換にチャレンジしてみようかな。amazonで見たら互換バッテリーが1500円。筐体をこじあけないといけないけど、どうせ今のままでは使えないし。

 

システム更新

10年ぶりに、制作環境(パソコン)を更新しました。第4世代のCore i5、メモリ4GBのWindows7でずっと使っていたのですが、illustratorの他にいくつかプログラムを起動させると深刻に動作が遅いし、そもそも起動が遅い。それにやはり10年も使ってると、いつHDDが壊れてもおかしくありません。

昨年末、メインのデスクトップに先立ってノートを更新しました。更新といっても、ノートの方はだいぶ前に壊れてしまって以来新調していなかったのですが。ドスパラで買いました。お気に入りのブランドというわけではないですし、今まで買ったことがあるわけでもありません。ただ、町田にドスパラがあるので、何かの時に持ち込み修理が楽かな、という理由で。町田のドスパラは小物ガジェットをよく買っています。最近のお気に入りはこれ。

腱鞘炎にならない直立型のマウス。たしかに右手が楽です。ただ仕事には、慣れていないのもあってちょっと使いづらいです。普通のブラウズ時なんかはいいです。

で、新しいパソコンですが、少しお金をかけてcore i7でグラボもエントリーレベルのものですが積んでいるノートを買いました。やはりというか、体感速度がぜんぜん違います。illustratorもPhotoshopも、今までテキストエディタを起動させていたくらいの感覚でぱっと起動します。これまではillustratorとPhotoshopの同時起動はご法度だったのですが、これならまったく問題ないです。
ということで、メインのデスクトップも今年になって更新しました。メモリ16GB、起動ドライブもSSDのものです。起動が速いのは本当に良いです。電源を入れて、30秒後には仕事が始められます。

古いPCも、メモリを探してきて8GBにしたところ、かなり動作が改善しました。原稿がPDFで来た時などは表示させておいたり、仕事のBGVでNetflixを流してみたりという用途でまだ使用しています。もっともこれは、タブレットで十分なのですが。

作業場は自宅の一室、五畳間で、かなり手狭です。

はじめまして

ブログをやってみようと思います。

書くことは、普段の仕事で思うこととか、知り得たこと。僕のようにフリーでデザインの仕事をしようとしてる人にとっては、多少有益な情報になるかもしれません。

僕の仕事は取扱説明書作成が主です。取扱説明書の文章・イラスト・レイアウトすべて請け負っています。最初、印刷会社の写植部門(印刷用の文字を打つ仕事)に就職してから、取扱説明書との関わりは20年以上になります。
今は書籍挿絵やキャラクタデザインを含むイラスト作成、WebのGIFアニメやショートムービーなども請け負っています。
昔からのお客様のほか、Cloudworksなどを通じて新しいお客様の開拓にも勤しんでいます。賛否ありますが、現在の状況ではフリーのデザイナーもクラウドソーシングサービスを積極的に使っていく他、生き残っていく道はないと思います。

僕が就職したのは1992年。バブル崩壊直後の頃でした。それまでのデタラメな価格設定が災いして、多くのデザイン事務所がバタバタと連鎖的に倒産していったころです。もっとも、それはデザイン業界だけのことではありませんでしたが。そのデザイン事務所の下請けだった印刷会社、写植会社も当然影響を受けます。それまで、写植機一台あれば独立して十分やっていけたといわれていたのですが、不況に加えてMacDTPの台頭で写植という業種自体があっという間に消えてしまいました。

今でこそ、WindowsでもMacでもPCが一台あり、Adobeのソフトは高いながらも年間5万円程度で買える時代です。モリサワのフォントだけは相変わらずの値段ですが、それでもそれを含めても初期投資は100万円いかないでしょう。システムが一系統だけでは業務に支障が出ますから、バックアップを準備してもやはり100万円まではいかないと思います。写植機は一台700万円、初期のMACのシステムでもその半分程度だったため、個人でデザイン業を始めるのはハードルが高かったといえます。そのため、デザインの値段はデザイナーの言い値が通っていました。
しかし今では、デザインの勉強をするなり、センスを持っている人なら誰でも始められます。成果物のレベルが同じなら、価格は昔より下がって当然です。イラスト1コマ100円などは論外であるものの、3000円程度なら十分で、あとはより速く正確に仕上げる技術を身につけていくしかありません。(写植屋時代、電算写植機で簡単な地図を一点描くだけで10000円という相場でした。電算写植機(サイバート)ではすでに、illustratorで描くのと技術的な難度は変わりませんでした。)

これから在宅でデザインの仕事を始めたいと思う人や、他の事業をしていてデザインの発注をしたいと思っている方に、役立つことが書けたら良いなと思います。